誕生日ネタっス。
長いですが、絵に到着するまでしばしお付き合いを・・・・・・
一気にスクロールしても構わないけどさ(笑)
   
       
 
         
  僕はユーリの誕生日にプレゼントをあげようと計画を立てた。
しかし、何をあげていいか解らない。

ユーリはへなちょこだが、この眞魔国の魔王だ。
ユーリはへなちょこだが、この僕の婚約者だ。
ユーリに見合ったものなど、この世の中にそうそうない。
あるわけが無い。
あってたまるか。

僕は悩んだ末に、通りすがりの大賢者に相談してみることにした。
通りすがりだ。
別に、僕自らが彼を選んで声をかけたわけではない。
チョイスなどしていない、偶然だ。

以外に真面目に相談に乗ってくれた。
だがしかし、ダガスコス・・・・・・
彼は真剣な面持ちで、僕にこう言い放った。
『リボンをつけて「僕がプレゼント」って言えば喜ぶはずだ。』
ふざけるな、フザケルナ、HU ZA KE RU NA !!
僕は嫌だと言ったのだが、ユーリの育った世界では『ぷらいすれす』が流行っているらしい。
流行に乗るのもどうかと思ったが、大賢者がごり押しするので
この『ぷらいすれす』をしてみた。

 


 
         
       
         
 

爆笑された。

 俺、そんなかっこして、そんな台詞言う奴、始めて見たよ!
  本当にあるんだな〜、そういうの!
  何? 眞魔国では、それが支流なの??
  ああ、笑って悪かった、悪かったよ。
  異文化コミニケーションで笑ったら失礼だもんな・・・・・・って
  おい、どこ行くんだよ!

 

 

 

 

僕は思った。
ありきたりな話だが、
どんなにプレゼントでも、相手の喜ぶ顔を思い描きながら一生懸命選んだものなら何でも構わないと。
僕だってユーリがそうしてくれたものなら、どんなものでも嬉しい。
だから、手抜きをしてはいけない。
プレゼント選びも真剣勝負だ。

僕は誓う。
めがねをかけた奴の言葉なんて信用しないと。
奴はきっと視力が悪くて、ろくに勉強も出来てないのだ。

 
         
 
       
 
       
  「ぷらいすれす」お金では買えないもの。
この案は良いと思う。
お金ではなく、気持ちでの勝負だ。
だれにも負ける気はしない。

思いついたのは、絵。
だが、絵はいつもあげている。
たまには他のものをあげて驚かせてやりたい。

 

先ほど
誓ったばかりだが、大賢者がさっきは悪かったと謝ってきた。
僕の信用を取り戻したいと乞うてきたから、僕も悪魔ではない(魔族だ)
もう1度チャンスを与えた。

【手作りケーキ】
これも、あちらの世界では王道らしい。
大切な人へ、手作りのお菓子をあげるのは気持ちを伝えるのにもっとも良い方法らしい。
なるほどな。
だが、手作りの食べ物をあげるという行為は
自分の気持ちを伝えるというよりかも、相手の気持ちを確かめるような気もしないでもない。
・・・・・・大丈夫、僕はユーリに毒を盛ったりなどはしない。

 


   
 
 
  味見を大賢者にしてもらった。
感想を聞きたかったのだが、あまりにも美味しかったらしく言葉が無い。
感動のあまり、めがねの奥の瞳にたくさんの涙を溜めながら
『ユーリにはまだ早い・・・』と1枚の紙を僕に手渡し、そのまま寝てしまった。
 
     
 
       
 
             
 
ばたんっ!
「ユーリ! リベンジ!!」
「なんだよ、ドア壊れちゃうだろ。そっと閉めろ、そっと」
「ユーリ、僕からの誕生日プレゼントだ。」
「え? プレゼントはさっきくれただろ。・・・・・・ぶはっ、あはは、思い出しただけで・・・
ってあれは気持ちだけでけっこうだよ。ヴォルフなんて大層なもの貰えないよ。」
「ち、違う! あれは、何かの手違いだ!」
「なんの手違いでああなるんだよ」
「とりあえず、これだぁ!!」
「テンション高いな、お前・・・・・・。って、プリンかよ!」
「ふんっ! どうだ、美味そうだろう。しかも、僕の手作りだ。」
「へぇ、ヴォルフって料理作れんだ。美味そう、美味そう。」
「いや、お菓子系は初めてだ。」
「はい? もしかして作ったことあるのって、軍な学校の時のサバイバルな料理・・・・・・
これは、食べても平気なのか? その前になんでプリン。ヴォルフがプリン?」
「理由は聞くな、僕が知りたいくらいだ。」
「は?」
「さあ、食べろ。」
「いや、なんか・・・・・・そのぉ、見た目で判断するとさぁ、
愛エプみたいなことになっちゃったりなんかしない?」
「なんだ、食べさせてほしいのか。全く、なんて甘えん坊な奴なんだ。
仕方がない、今日はユーリの誕生日だからな。」
「え!? 食べさせろなんて言ってないじゃん!!」
「ほら。」
  ―――本当にこれ食えんのか? てか、食べさせてもらうのか?
「なんだ、早くしろ。・・・・・・ああ、本当にユーリはへなちょこだな。」
「は? なんだよ」
「あ〜ん」

 
             
       
             
  「そ、そんなことすんなよ。もお、仕方が無い、気合入れていくか。―――あ、美味い。」
「ほらな。僕が愛を込めて作ったんだ、美味しくないわけがない。
後は、自分で食べろ、このへなちょこ。」
 
             
           
             
 
       
 
       
  ユーリは僕の愛のこもったプリンとやらを最終的に全部食べた。
大賢者から渡された紙には【馬鹿でも作れるプリン】と、書いてあった。
なんだ、ウマシカとは。クマハチのような生き物だろうか?
ウマシカのように愛らしいプリン、ということだろう。きっと。

 

今日は年に1度の大切な日。
前までは気に留めることもなく、いつも通りにただ過ぎていっていた日。
世の中の人も、だたなんとなく過ぎていく1日。
でも、今は
今日は、大切な人がこの世に生を受けた特別な日。

 

 

 

「ユーリ」
「ん、なに? まだなんか食いもんあんの?」
「何を言ってるんだ、このへなちょこ。」
「じゃあなんだよ。あ、悪い悪い。はい、美味しかったです、ありがとう。
  ご馳走様でした。」
「いや、ご馳走様はまだ早い。」
「は?」
「いただきます、だ。・・・・・・デザートはこれからだぜ、子猫ちゃん」
「う、うわ! 話し方変だよ、ヴォルフ! 子猫ちゃんとか・・・・・・こら、さわん・・・・・・
  あれ? お酒? あなたお酒飲んでいらっしゃったの? いつのまに!!?」

 

 

渋谷、僕からのプレゼントは無いと思っているんだろうね。
でもね、ちゃんと用意したよ、僕からのプレゼント。
そう、今夜は婚約者と2人きりで甘い夜を・・・・・・
  ―――んぎゃああああああ!!!
・・・・・・ぎゃあ? 
渋谷・・・・・・、今日はぁえっとぉ。は、激しい夜になりそうだね。

   
   
       
 
       
  終わりっス!
イミフな部分も多々あり!! 気にしたら負けよ!

読んでくれて、ありがとうございました〜〜〜☆